- しょうどう
- I
しょうどう(1)「せいどう(正道)」に同じ。
「男だてといふものは, 第一, ~を守り不義をせず/歌舞伎・助六」
(2)正しいこと。 素直なこと。 また, そのさま。II「えこひいきなしに, ~に申さうなら/歌舞伎・毛抜」
しょうどう【唱導】(1)「唱道」に同じ。(2)〔仏〕 教えを説き, 人を導くこと。 日本では, 平安後期に, 節や抑揚をつけて語る宗教的芸能として発展し, 民衆教化のために利用された。(3)「唱導師」に同じ。IIIしょうどう【唱道】人に先んじて, 主義などを主張すること。IV「ストア学派なる者があつて, 同一の主義を~した/善の研究(幾多郎)」
しょうどう【商道】商売をする者が当然守らなければならない道義。V「~にもとる」
しょうどう【奨導】すすめみちびくこと。VI「今一とたび面談なし, ~なさば十分に, 我に合体なすは必定/自由太刀余波鋭鋒(逍遥)」
しょうどう【小童・少童】(1)幼い子供。 年少の男の子。(2)召し使いの少年。VIIしょうどう【小道】(1)狭い道。 細い道。(2)人倫の道を大道というのに対し, 生計や実用的な技芸の道。VIIIしょうどう【昭堂】「享堂(キヨウドウ)」に同じ。IXしょうどう【晶洞】鉱床や岩石中の空洞。 普通, 内部に鉱物の自形結晶が並んでいるものをいう。 がま。Xしょうどう【正堂】禅宗で, 住職の居室。 方丈。XIしょうどう【称道】公然と言うこと。 ほめて言うこと。XII「東西一致して~する所なり/筆まかせ(子規)」
しょうどう【章動】太陽および月の引力によって起こる地球の自転軸の空間に対する運動のうち, 歳差運動以外の周期的な成分。XIIIしょうどう【竦動】かしこまること。 また, 身がすくみ, 恐れを感じること。XIV「吾一生の命運を思ふ時は心魂の~するを覚ゆ/欺かざるの記(独歩)」
しょうどう【聖道】〔仏〕(1)聖なる道, すなわち仏道。「~の修行ならば, 凡聖元より二なし/盛衰記 9」
(2)「聖道門」の略。 また, 聖道門の僧。XVしょうどう【聳動】恐れて動揺すること。 驚かし動かすこと。XVI「世間の耳目を~する」
しょうどう【衝動】〔impulse〕(1)強く心をつき動かすこと。 また, そのように働きかける力。 ショック。「その事件は人々に大きな~を与えた」「此の事如何に吾が精神を~したるぞ/欺かざるの記(独歩)」
(2)よく考えないで, 発作的・本能的に行動しようとする心の動き。XVII「一時の~に駆られる」
しょうどう【鐘堂】鐘つき堂。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.